【地区別】高校駅伝強豪校~北信越地方~

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高校駅伝の名門校について紹介します。
近年の全国高校駅伝出場校だけにとどまらず、優秀な長距離選手を多く輩出する名門校が1県に複数あります。
インターハイや全国高校駅伝(都大路)には出場せずとも、箱根駅伝で活躍する選手も沢山います。

今回は、北信越地方の強豪校についてご紹介します。

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北信越地方を代表する超名門「佐久長聖」

佐久長聖高校(長野)

1990年代後半に勃興したチームながら、高校駅伝を代表する超名門チームです。
都大路でも常に上位でレースを展開し、輩出した選手も数知れず。
箱根駅伝主要区間は佐久長聖だらけというのも珍しくありません。
圧倒的な強さ、圧倒的なストイックさを持つ、他を寄せ付けない最強軍団です。

代表的な出身選手

  • 大迫傑:(佐久長聖高校→早稲田大学→日清食品グループ→ナイキオレゴンプロジェクト→プロランナー)
    あまりに有名、東京五輪マラソン6位入賞を最後に引退したレジェンド。引退直後から株式会社I(アイ)を設立し、自身の経験、ノウハウの普及などに取り組む。競技内外を問わず、幅広い活躍が楽しみ。佐久長聖都大路初優勝時のアンカー、1年次箱根1区で飛び出しての区間賞、早大在学中からナイキ・オレゴンプロジェクトでの武者修行、日清食品Gではニューイヤー駅伝1区区間賞を置き土産に退社し、チームナイキに専念。トラックで数々の記録を残してマラソン転向。二回の日本新記録での1億円獲得、五輪での活躍などなど・・書き出すと筆を休めることができない。
    雑音に惑わされることなく勇気ある決断をして突き進むその生き様がなにより尊敬に値する。
  • 佐藤悠基:(佐久長聖高校→東海大学→日清食品グループ→SGホールディングス)
    中学時代から実業団に至るまで常にチャンピオンであり続ける大スター。ベテランの域に入るが2021年ニューイヤー駅伝では華の4区で区間賞を獲得するなど、まだまだ日本最強レベルの強さを誇る。高校、大学、実業団と記録、記憶ともに残る数え切れない実績を持つ。
  • 上野裕一郎:(佐久長聖高校→中央大学→エスビー食品→DeNA)
    佐久長聖時代から四天王と呼ばれ、実業団まで圧倒的な活躍をつづけた。腰高で大きなストライド、軽い走りが印象的。非常に華のある選手で強いだけでなく、観客を沸かせる走りで魅せる。ラストの切れ味が鋭くスピードキングの異名をとった。勝てないレースであっても、意表を突くタイミングで飛びだしてレースをかき乱すなどとにかく飽きさせない選手。2018年からは箱根参入を目指し強化を始めた立教大学監督に就任。後輩にあたる服部凱杏選手など有力人材が揃ってきておいり、監督として箱根路に帰ってくる姿も近い将来見られるだろう。

上記3選手を紹介しましたが佐久長聖は神レベルの選手ですら書ききれません。怪物佐藤清治選手、村澤明伸選手、關颯人選手、鈴木芽吹選手・・これだけでもほんの一部。
現監督の高見澤勝氏も創成期の主将、山梨学院大学の名選手であり、凄い実績をお持ちです。

特徴

初代監督両角速氏(東海大三高→東海大学→日産自動車→ダイエー→佐久長聖監督→東海大学監督)が築きあげられた最強軍団。

グラウンドは両角氏自ら重機で均した600mの手作りクロスカントリーコース。創部当初グラウンドもない中で唯一使えた整地もできない空き地が聖地への道に化けた。

2代目高見澤勝監督も当初選手勧誘に苦慮する時代の教え子だが、爆発的な伸びを示したひとり。

人間教育、生活面の取り組みが土台にあり、非常にストイックな寮生活のもと鍛錬に励む。伝統的な駅伝校で坊主のチーム。高校時代も強いが卒業後の活躍も凄まじい選手が多い。

お馴染みのオレンジのユニフォームは、両角監督が現役最終に所属したダイエーのユニフォームがモチーフ。

余談ですが、両角速氏の長男で元佐久長聖エース両角駿氏が、2021年都大路に東海大相模監督として出場されました。東海大では活躍することなく引退しただけに指導者としての道が拓けてよかったです。偉大な父と比べられることも多いかもしれないけど、監督として活躍を期待したいです。

佐久長聖高校に関する参考書籍

人間力で闘う
初代両角速監督が選手もいない状況から名門チームをつくりあげ、遂には都大路で優勝するまでの軌跡が綴られている。手作りコースのほか、当初は自らレースに出て広告塔をやったり、実は上野裕一郎選手が最初は渋々受け入れた選手だったり、大迫選手の高校時代の一端であったり、唸る話がたくさん。両角監督の真面目な人柄や何事も取り組む姿勢が大事であることなど学べることだらけ。
ファンならずともタメになる良書。

新潟県の強豪校

中越高校

新潟県の伝統的です。長らく1強といってもいい存在感を放ってきました。
2021年県予選でも頭一つ抜けていますし、今後も一番手であるでしょう。

開志国際高校

学校自体が2014年開校の新興勢力です。
歴史は浅いものの、2021年県予選は2位と好走しています。

十日町高校

長年駅伝に取り組み続けている伝統的あるチームです。
都大路への出場経験もあり、上位校で居続けてきました。
中越、開志国際を入れて3強といっていいでしょう。

その他

関根学園高校も箱根駅伝など上位レベルで出身選手をみかけることが度々あります。

富山県の強豪校

富山商業高校

富山県を代表する伝統的な駅伝校。
都大路への出場実績も豊富です。
近年では、國學院大学で活躍し、ニューイヤー駅伝では富士通初優勝のアンカーでもある浦野雄平選手を輩出しています。

高岡向陵高校

2021年の都大路代表校です。
富山商業との2強で覇を争っています。

石川県の強豪校

遊学館高校

1996年から共学となり、駅伝強化も後発組です。
近年石川県屈指のチームとなっており、都大路への出場も多いです。
東洋大学のエース格として箱根駅伝で活躍した山本憲二、修二兄弟を輩出しています。

星稜高校

遊学館の台頭前までは石川県といえば星稜高校の存在感が強かったです。
かつて全国の舞台に頻繁に顔を出していた古豪です。

福井県の強豪校

鯖江高校

都大路への出場も多く、福井と言えば鯖江と美方のどちらかが全国へ駒を進めるという状況が続いていました。2021年県予選は2時間12分台で3位となっており、決して悪くないもののもう一息でしょうか。近年の名選手では、窪田忍選手(鯖江高校→駒澤大学→トヨタ自動車→九電工)を輩出しています。

美方高校

鯖江と並んで、都大路切符に近い学校でした。
2021年県予選も2位としっかりと戦力を保持し続けており、県内トップ争いを展開中です。

敦賀気比高校

2021年都大路代表校です。2021年県予選では2時間8分台とただ1チーム2時間10分を切る充実ぶりを示しました。
強豪となって年数は短いですが、箱根常連校にしっかりと選手を送り込んでいます。

長野県の強豪校

佐久長聖高校

上述したように泣く子も黙る最強チームです。
毎年必ずといっていいほど強力なエースが育ちますし、5000m13分台~14分台前半が並ぶ贅沢なオーダーを組みます。

エリート中学生が飛び込むチームであると同時に無名選手を育てる能力にも長けています。
トップ選手を伸ばすこと、無名選手を花開かせることの両方がしっかりできるチームは珍しい印象があります。だいたいどちらかの感じがありますが両方できる佐久長聖は凄いです。
上野選手も村澤選手もゼロから強くなった選手、一方、佐藤選手、大迫選手は世代トップクラスでした。今後もどんな強い選手が出てくるか楽しみです。

佐久長聖はフォームが綺麗な選手も多くて、見ているだけで白飯3杯食えます。
クロカンコースの恩恵でしょうかね。

上伊那農業高校

北陸を代表する古豪といえば、上伊那農業。
オールドファンにはたまらない学校でしょう。
佐久長聖が台頭する以前は長らくNo.1チームでした。
瀬古選手、宗選手がいた日本マラソン全盛期に活躍した伊藤国光選手(上伊那農業高校→カネボウ→カネボウ監督)の出身校。また大きく活躍して欲しい学校です。

上田西高校

少しずつ力をつけている印象がありましたが、すっかり長野県2、3番手級のチームに定着していますね。春の伊那駅伝ではいい走りを見せています。
佐久長聖がいるために都大路に顔を出すことは容易ではないですが、記念大会もありますし粘り強くチャンスを窺って欲しいです。

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