青山学院大学の選手出身校ランキング 2013年~2022年箱根駅伝まで

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青山学院ではどの高校の出身選手が多いのか。
箱根駅伝過去10大会(2013年~2022年)のエントリーメンバーをもとに集計しました。
初優勝の2015年(第91回大会)の前と後で出身校の変化も見られますが、優勝後はリクルーティングもよりやりやすくなったのでしょう。2013年は久保田和真選手、小椋裕介選手、神野大地選手らが1年生の年です。

青山学院選手出身校ランキング

2013年~2022年の10大会で青山学院のエントリーに入った選手の出身校は全部で55校、2名以上となると11校になります。

2名以上輩出している11校

2名以上のエントリー選手を送っているのは下記11校です。
意外に3名以上出しているのは、4校しかありません。
主力級になると1人の選手が複数年続けてエントリーされるので多く見える面もあるのかもしれません。

日本テレビ箱根駅伝ホームページより当サイト作成

1名輩出の44校

1名以上のエントリー選手を輩出したのは、下記44校です。
神野大地選手(青山学院大学→コニカミノルタ→プロランナー(セルソース))の中京大中京からはその後続く選手が出ていませんし、洛南も今回エントリーされた若林宏樹選手が初めてなんですよね。

  • 和歌山北
  • 竜ケ崎一
  • 利府
  • 洛南
  • 遊学館
  • 水戸工業
  • 日野台
  • 浜松日体
  • 日体荏原
  • 日大東北
  • 長野日大
  • 長崎北陽台
  • 鳥栖工業
  • 東北
  • 東農大三
  • 鶴崎工業
  • 敦賀気比
  • 中京大中京
  • 智辯学園
  • 専大松戸
  • 仙台三
  • 星稜
  • 新城東
  • 樹徳
  • 三条
  • 鯖江
  • 佐野日大
  • 佐久長聖
  • 西京
  • 草津東
  • 加藤学園
  • 柏日体
  • 鹿児島城西
  • 学法石川
  • 大牟田
  • 大阪桐蔭
  • 大分西
  • 浦和実業
  • 諫早
  • 伊賀白鳳
  • 秋田中央
  • 愛知

青山学院へ多数輩出している高校

1番多いのは九州学院

1番多くの選手を送っているのは九州学院(6名)です。
2012年の高校No.1選手であり、初優勝時のエースとなった久保田和真選手(九州学院高校→青山学院大学→九電工)、2021年のチームリーダー神林勇太選手(九州学院高校→青山学院大学→引退(サッポロビール勤務))などが代表的な選手です。

原晋監督の出身校世羅は2番目

原監督の出身校世羅は2番目の5名です。
世羅は言わずと知れた超名門ですが、出身校ということもありリクルーティングには協力的な面があったのでしょうか。現在は選手側から選んで貰えるチームですが、黎明期は頭を下げて選手を送って貰うこともあったでしょう。

世羅高校からは、2013年時点でも藤川拓也選手(世羅高校→青山学院大学→中国電力)の名前が見られます。中国電力での活躍も目立つ強い選手ですね。
また、2019年~2021年までエース級であった吉田圭太選手(世羅高校→青山学院大学→住友電工)も世羅高校。吉田選手の父も世羅高校の選手で原監督の後輩にあたります。

2名以上輩出のチームも名選手が目立つ

3名エントリーを輩出している豊川からは、2区を走ったエース一色恭志選手(豊川高校→青山学院大学→GMOアスリーツ)、下りのスペシャリスト小野田勇次選手(豊川高校→青山学院大学→トヨタ紡織)がいる。

同じく3名の流経大柏からは、2020年大会時の主将鈴木塁人選手(流経大柏→青山学院大学→SGホールディングス)を輩出。

2名のチームでは八千代松陰が2022年大会で現役の飯田貴之選手、佐藤一世選手という中心選手を送っています。
また、豊川工業も2017年大会優勝のゴールテープを切った安藤悠哉選手(豊川工業高校→青山学院大学→引退)、2022年のエース近藤幸太郎選手といずれも強い選手を出しています。

青山学院へ輩出していない名門校

高校駅伝の超名門校の中で、青山学院でエントリーが見られない高校を列挙します。
(超名門校については、【一覧】高校駅伝強豪全国169校。箱根、実業団の卵はほぼここにいるの記事内で挙げた17校と定義します。)

青山学院でエントリーのない超名門6校

  • 仙台育英
  • 市立船橋
  • 西脇工業
  • 報徳学園
  • 倉敷
  • 小林

これだけの強豪ですし、選手を送っていれば一度くらいエントリーメンバーに入っていても不思議ではありません。
ということは、相互にルートがない。と想像します。

選手を輩出していない理由を邪推

あくまで私見、邪推とした上で書かせてもらいます。

  1. 青山学院チーム黎明期に勧誘にとりあわなかった
  2. 原晋監督の勧誘方針にあう選手がいない

①については、新興勢力の時代はやむを得ない面もありますが、実績のない大学へ大事な選手を送れないと断られることは多くあります。
話を丁寧に聞いた上で断るのであれば良好に付き合えそうですが(仲が悪いとは言いません)、温かくない対応だと繋がりが切れてしまいます。日本長距離界において監督同士の関係は超重要です。

②についてですが、原監督は「自分で考え、自分の言葉で語れる」選手を好みます。
とにかく元気よく「はいっ!」とだけ言うが自分の意見を述べない選手、指示を待つような選手は除外します。
伝統校は大変厳しく監督の言うことは絶対であることも珍しくありません。チームカラーによってはこぞって青学とは合わないということもなきにしもあらずです。
チームによって、選手の性格やフォームまで似てくる面は多分にありますので。

ただ、私が全部知っているわけではありませんが②はそれほど多くないと思います。
例えば、昔からのザ・高校駅伝、西脇工業は選手が考えてチーム運営を行い、意見発表などの機会も多いです。大学生や社会人顔負けのセルフマネジメントができる選手集団に思えます。
が、そうでない素直さ追求型の学校もあるかも知れませんね。

ということで、どちらかと言うと①の理由が大きいのではないかと思います。
もちろん出身校の分布は、青山学院に限らず、どこの大学、実業団にもあることです。
ビジネスと同じく、つながりが重要な業界です。

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